リニューアルを機に見直したECサイト運用
クライアントは、自社製品をオンラインで販売する中小メーカー様。
先代社長だったお祖母様が倒れられ、急遽お孫様である現社長が事業を引き継いだタイミングでした。
以前からECに注力していたものの、リニューアルに差し掛かり、サイト内容や運用方法などを抜本的に見直したい、とご相談いただきました。
ヒアリングの結果、特に課題となっていたのは下記のような点。
- 商品情報中心で「読み物」が少ない
- 検索エンジンに対する最適化が行われていない
- WEBサイトの構成そのものがSEOフレンドリーではない
- 社内にWEBに対する知見を持つスタッフが皆無
「なんとなく」で運営して、運好くうまく行っていたEC事業ですが、きちんと数字ベースで回していけるよう支援させていただくことに。
また、社内のスキル醸成も同時に進めることにしました。
施策内容:戦略設計から運用体制の再構築まで伴走
社外CMOとして、支援のロードマップはざっくりと下記のような流れです。
1. 現状の数値・環境分析
アクセス解析の実装すらできていない状態だったため、定量的な現在地がわからない状態でした。そのため、Google Search ConsoleとGoogle Analyticsを導入し、2〜3ヶ月の定量的な現状数値を把握。
また、メイン顧客となるターゲットの分析も同時に行いました。
流入しているキーワード分析を行い、「ユーザーが本当に知りたい情報」を軸にテーマを再定義。
自社商品を使用した「作例」の記事を増加させ、検索ニーズとのマッチングを図るという方向性をご提案。
2. ライティング・ディレクション支援
アクセス解析から拾い出した流入キーワードをもとに、ユーザーの興味関心が強い「作例」をベースとして、ウェブ記事とYouTube動画コンテンツの両輪で制作サイクルをスタート。
月1回の訪問時に動画撮影と写真撮影を行い、ビジュアルコンテンツも充実させることで、ユーザーエンゲージメントを向上。
3. PDCA運用と定例ミーティング
月1回の定例でアクセスデータを共有し、改善点や次の作例の協議などを行いました。
記事クリック率や離脱率を元にリライトを実施し、SEO効果とCV(購入率)を同時に改善しました。
成果:2年間でサイト訪問者数+30%、売上+35%
弊社が関わり始めた2019年5月〜2020年4月のデータがこちら。


そしてこちらが2020年5月〜2021年4月のデータ。


結果として、1年間の運用の結果、アクセスユーザー数+30%、売上+35%という結果になりました。
運用の一番の課題
ウェブサイトや広告の運用において一番の課題は「継続性」です。
継続的に実行、効果の検証、改善をしていかなければ、結果が出たかどうかもわからず、ノウハウの蓄積・社内のスキルの醸成にもつながりません。
担当者としては「これやって意味あるのかな」と思ってしまうと、モチベーションの低下にもなります。
弊社がご担当者様と伴走し、時には実行者として運用も行うことで、リソースとノウハウの少なさをカバーすることができます。
ECサイトのアクセスが伸びない、記事更新が続かない。
そんな課題を感じたら、外部CMOという選択を。

